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Wonderful Days ~気の向くままに~

鉄道擬人化小説と公共交通系評論をやってるサークルの中の人のブログ。基本的に同人イベント参加関係と擬人化で取り扱ってる鉄道のニュース記事がメインでございます。他にもいろいろ暗躍してるけど、多分それはそっちに何かがあるはずです…。

2024.03.19
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2007.10.18
もしかすると、ほかのイベント関係でチラッと話を聞かれた方がおられるかもしれません。
都産貿イベントに何かが起きたと。
当イベントにも通達が参りまして、別件もあり、都産貿の中の方とお話をしてまいりました。

まず、お話した結果の結論ですが。
当イベントは当初の予定通り行われます。
のりもの学会さんよりはちょっとだけめんどくさいことを行いますが、これはイベント主催が変わったということで、ご理解をお願いします。

基本的に、「わいせつ等の「法に触れるもの」の販売は禁止・所持もしちゃだめ」という常識的なことは守ってください(ってこんなこと書く必要もない気はする…)
それから、混同されやすい「成人向け」ですが、こちらは「未成年に販売しない・ポップや値札などに明記してね・年齢確認してね」と、これもコミケットレベルの対応をお願いします。
あと、「ポップ・表紙・裏表紙・サークルカットについては、性的欲求をくすぐるようなものを書かないでね」と、これもコミケットレベルだと思う。
ただ、これらに該当するサークルが、果たして、当イベント参加予定サークルにいない気がしないわけでもないのですが…(汗

ひとつ、追加となりましたものは
「販売物の確認をさせていただきます」
これは、わいせつ図版にあたるものがないかどうかのチェックを行います。原則的に、見本誌回収は行いません。ただし、その場ですぐに確認できないもの(CD/DVDなど)につきましては、本部PCで確認の都合上、いったん回収させていただく可能性があることをご了承ください(確認後返却させていただきます)。

成人向けゾーンニングですが。
これは行いません。理由はいろいろあるのですが、大きく分けて2つの問題があるからです。
ひとつは「そもそもゾーンニングするほど、該当サークルが存在しない」
もう一つは「ひとつでも成人向けがあるとゾーン対象になる。そのゾーンには未成年が立ち入れないので、成人向けゾーンにある「一般向け」同人誌の頒布が正常に行えない」
書店やコンビニが行ってるゾーンニングというのは、出版社別ではなく、本そのものを単位としています。出版社=サークルと考えると、安易なゾーンニングは危険と判断しました。

これらの内容ですが、都産貿側には話し合った上で、相互理解を得られております。
サークルの皆さんには、法に許される範囲で、表現を発揮されてください。
よろしくお願いします。



次からは、都産貿の通達がらみでなにが起こったのか知りたい方向けです。
なお、この話は「2007年10月18日」現在のものであり、今後変わる可能性があることを承知ください。
安易な引用はお断りいたします。また、この問題はかなりデリケートな問題を含んでいます。

まず、2007年4月(つまり今年ですね)に、都産貿の運営団体が変更されています。
施設は「都」のもののままなのですが、運営関係は財団法人に完全委譲されています。
そして、担当者も2007年4月に初めて都産貿にこられた方です。
つまり。
・元の都産貿職員が出向したわけではない。
・同人誌即売会が開催されていたことを知らない。
・同人誌そのものを知らない。
のです。
そして、松山で起きました事件(これはわいせつ図版の罪であり、成人向け同人とは一切関係ありません)をきき「同人誌=わいせつ的・犯罪的なもの」という印象を抱いたようです。
青少年育成条例もあり、そういうわいせつを扱ったものを堂々と販売するイベントを開かれちゃ困る。
青少年条例も守ってないんじゃないか?という疑念をもとに、10月より通達が入った模様です。

基本的に話は「当イベントで取り扱う同人誌の説明」から入ったわけで、ほかの主催者様とはちょっと話が違う!といわれるかもしれませんが、のりもの関連の研究史や旅行記などが同人誌としてあることを知らなかったようでして(というか、そういうものは同人誌という認識じゃなかったらしい…)終始穏やかに話は進みました。
そして、都産貿サイドからは、「条例を遵守するための具体案を作った。ただ、現実に即してない点も多いと思うので、いろいろ教えて欲しい」というお話をいただいた上で、その日の直前段階での具体案をいただきました。
(つまり、これを書いている段階では、考えや案が変わっている可能性があるのです)

正直、コミケよりきつい対策案です。
そもそも「コミケット」を知らない、犯罪の噂だけで案を作られたそうなので、やむをえないかなと思います。

とりあえず、主催者の皆さんには「暴力的・卑猥な表現と受け取られかねないイベントタイトルの使用」は避けたほうがよろしいかと思います。具体的なイベント名は出てきませんでしたが、「名前だけでわいせつ的なことが想像できるイベントは困る」とのことです。
あと、わかってるかと思いますが、「わいせつ図版」は持ち込み禁止です。こちらはかなり厳しくチェックする必要があります。
ただ、いわゆる「成人向け」については、私はもちろんのこと、都産貿側もガイドラインを持っていません。また、「例えば、春画のような歴史的価値としてのもの、ダヒデ像のような芸術的なものもあるんですが」というお話もしました。春画はともかく、ダヒデ像は教科書にも(当然修正なしで)載っております。
世界各地の壁画なんかにも、性行為シーンが描かれているものもあり、それらは青少年も見ることができます。
つまり、単純に「性行為シーンや裸のシーンがあったら、即成人向け」という問題ではないのです。
(この辺は、都産貿の方も納得していただきました…が、「でもガイドライン作らないとねえ…」とも言っていました)

調べればわかりますが、都で有害図書と指定された同人誌は現在存在しません。
つまり、誰もわからないが現状です。
だからといって、何もしなくていいというわけではありません。
「私たちは法と条例の範囲内で、創作を行っている」
「同人誌を作ることは、悪いことではない」
これらをちゃんと説明でき、法に触れることを行わないイベント作りが大切かと思われます。

繰り返し申し上げます。
現状では規制については流動的です。
1つでも法律違反・条例違反を行えば、一気に「同人即売会禁止」の通達がでかねない状況でもあり、逆に問題ないイベントが続けば印象が変わる可能性もあるという感じです。
そして、「成人向け」のガイドラインが現状ないということは、そのときの判断で対応が変わる可能性があるともいえます。
この辺を頭において、同人活動・即売会運営を行う必要があるということをお伝えします。


最後に本音。
一応、同人暦は12年やってるけど、そして、男性向け・女性向けといろいろやってきたし、成人向け本も作ってるけど。
少なくとも「同人誌即売会初主催」が都産貿の人と交渉する問題じゃない気がする…。
初めて即売会を計画された会場と交渉しているような錯覚に陥ったよ…。

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無題
きちんとした情報が出て問題がつかみ易くなりました。ありがとうございます。
それと「常連を遵守するための~」の下りですが、最初「常連(よく会場を利用している主催者)を保護する意味でガイドラインが必要」と言う意味かな?と捉えて、なら「遵守」と言うのは変かな~位に考えていたんですが、これって"常連"は"条例"の間違い、ですよね?
この騒動に関して、とても意義のある情報を発信してらっしゃるので、そう言ったタイポは勿体無いな、と思いコメントさせて頂きました。勘違いならすみません!
ひだ: 2007.10/20(Sat) 12:19 Edit
Re:無題
>それと「常連を遵守するための~」の下りですが、

すみません!
単純にタイプミスです。「条例」が正解です。
修正しました。
ご指摘ありがとうございます。
2007/10/20(Sat)
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